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グローバルヒストリーなど世界史を広い視野から多面的に考えようとする動きが活発な今日、最新の学問的な知見をふまえ、さまざまな時期の「世界」を新しい切り口で提示した「歴史の転換期シリーズ」11巻をわかりやすく紹介した1冊です。世界の歴史の大きな転換期となった年代を古代から近現代まで11とりあげ、その年代に各地域の人々がどのように生活し、社会の動きをどのように感じていたのか、世界史の共時性に重点をおきながら考えてみました。 歴史上の諸「転換期」は、諸地域の人々の具体的経験を重ね合わせることで、私たちに生き生きとした歴史の姿を開示してくれます。何に悩み、立ち向かい、考え、行動したか。今の私たちに参考になることばかりです。「世界」をモザイクのように塗り分けるのではなく、転換点となるような具体的事例を中心として広がる水紋の重なり合い、ぶつかり合いとして歴史は展開します。「世界史」とは、「世界」という単一の枠組みを前もって想定するようなものでもなく、むしろ、それぞれの地域にねざした視点がぶつかり合い対話するところにその生き生きした姿を現すものである、と考えることもできるかと思います。歴史の巨視的な動きも、大政治家、学者から庶民に至る諸階層の人々の模索と選択のなかで形成されていきます。この本の視点はグローバルであることをめざしますが、それは個々の人々の経験を超越した高みから世界史全体を鳥瞰するということではなく、今日の私たちと同様に未来の不可測性に直面しながら選択を行っていた各時代の人々の思考や行動のあり方を、広い同時代的視野から紹介し、そしてそのような視点から世界史的な「転換期」を再考しています。 このような試みを通じて、歴史におけるマクロとミクロの視点の交差、及び横の広がり、縦の広がりの面白さを味わって頂ければと思います。この本で興味を持たれた方は、是非「歴史の転換期」シリーズで、詳しい内容を読んで頂くことをお勧めします。
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出版社からのコメント
グローバルヒストリーなど世界史を広い視野から多面的に考えようとする動きが活発な今日、最新の学問的な知見をふまえ、さまざまな時期の「世界」を新しい切り口で提示した「歴史の転換期シリーズ」11巻をわかりやすく紹介した1冊です。世界の歴史の大きな転換期となった年代を古代から近現代まで11とりあげ、その年代に各地域の人々がどのように生活し、社会の動きをどのように感じていたのか、世界史の共時性に重点をおきながら考えてみました。 歴史上の諸「転換期」は、諸地域の人々の具体的経験を重ね合わせることで、私たちに生き生きとした歴史の姿を開示してくれます。何に悩み、立ち向かい、考え、行動したか。今の私たちに参考になることばかりです。「世界」をモザイクのように塗り分けるのではなく、転換点となるような具体的事例を中心として広がる水紋の重なり合い、ぶつかり合いとして歴史は展開します。「世界史」とは、「世界」という単一の枠組みを前もって想定するようなものでもなく、むしろ、それぞれの地域にねざした視点がぶつかり合い対話するところにその生き生きした姿を現すものである、と考えることもできるかと思います。歴史の巨視的な動きも、大政治家、学者から庶民に至る諸階層の人々の模索と選択のなかで形成されていきます。この本の視点はグローバルであることをめざしますが、それは個々の人々の経験を超越した高みから世界史全体を鳥瞰するということではなく、今日の私たちと同様に未来の不可測性に直面しながら選択を行っていた各時代の人々の思考や行動のあり方を、広い同時代的視野から紹介し、そしてそのような視点から世界史的な「転換期」を再考しています。 このような試みを通じて、歴史におけるマクロとミクロの視点の交差、及び横の広がり、縦の広がりの面白さを味わって頂ければと思います。この本で興味を持たれた方は、是非「歴史の転換期」シリーズで、詳しい内容を読んで頂くことをお勧めします。